八神家 午前
行動選択
ここ、八神家には以前はやてに家庭教師の真似事を引き受けた時以来、気軽に上がれるようになった所だ。例えば、今日みたいに事前になんの約束をしていなくても快く受け入れてくれる程度には、である。
「そういえば、はやてに勉強を教えなくなったのいつ頃だったかな……」
この間、『今度はいつ勉強を見てくれるん?』などとはやてに言われたのを思い出す。どうやら、彼女の中では教え子の立場はなくなっていないらしい。もう、別段僕から教える事なんてないのにどうしたものか。
「まぁ、何か機会があったらだな」
インターフォンを押す。そうして、中から足音が聞こえてきて、ガチャリと玄関が開かれる。
出迎えてくれたのは───────。
・やぁ、シグナム。相手をしてくれないか?
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